先進的だが小さすぎる 2012 4 28
日銀の金融政策は、伝統的に、
「先進的だが小さすぎる」というものでしょう。
つまり、外国の中央銀行に比べて、
日銀の金融政策は、先進的な取り組みをしているが、
いつも規模が小さいので、効果が限られるということです。
本当に残念なことです。
これは、長年染み付いた「役人根性」が抜けないことが原因でしょう。
日銀は、頭脳は優秀だが、行動は小規模になってしまいます。
これは、秀才にありがちな「秀才病」でしょう。
経済の迷走 2011 1 9
デフレ対策の鉄則は、財政拡大と金融緩和です。
デフレ傾向の下で財政均衡主義に陥れば、
デフレが定着するか、加速することになります。
つまり、「失われた10年」という日本病が発症します。
次に、金融政策ですが、
残存期間の短い国債の買取りは、あまり効果がありません。
(残存期間の長い長期国債の買取りが必要です)
そう言えば、一昨年の初冬に、
日本政府は、「デフレ宣言」をしたような気がしますが、
あれは、政策なしの「つぶやき」のようなものだったのでしょうか。
なんだか、世界には日本病を発症しそうな国がありますね。
それも、ひとつではなく、複数ありそうです。
日本病の確定診断には、以下のような症状が必要です。
名目GDPを気にしなくなること。
実質GDPばかり喧伝するようになること。
このような症状が出たら、日本病が発症している可能性があります。
さて、名目GDPを大きくしたいという気持ちが出たら、
このような難病は、快方に向かう可能性があります。